福祉のしごと その1

福祉のしごと

今回の「ちょっとは役に立つかも。」はこちらです。

ちょっとは役に立つかも。
  • ヘルパーが行うのは利用者の生活のサポート
  • 資格は短期間で取得できるものもある
  • 資格取得の費用をある程度負担してくれる事業所もある
  • 始めるきっかけは人それぞれ
  • 何か問題が起きたときの冷静な対応が求められる
  • ちょっとした時間でも誰かの役に立つことができる

福祉には興味はあるけどなかなか一歩が出ないという人もいるのではないかと思います。なぜそう思うのかというと、私自身がまさにそうだったからです。
そこで未経験の方の参考になればと思い、私が関わった中の一部を紹介したいと思います。

福祉の仕事の種類

福祉と言ってもいろいろな分野があります。一番認識しやすいのが高齢者福祉だと思いますが、それ以外にも障がい者福祉、児童福祉、母子家庭支援などのその他の福祉があります。また、仕事内容も事業所での事務的作業からヘルパーのような直接の利用者支援まで様々で、各分野においてさまざまな職種が連携しながら支援を行っています。福祉の仕事専門の求人サイトもあり、それを見ると福祉と一言でいってもかなり幅があることがわかります。

障がい者福祉

私が今までに関わったことがあるのは障がい者福祉分野です。その中でも就労支援、グループホーム、居宅介護(ホームヘルプ)で、今現在はホームヘルプになります。ちなみに居宅介護に似ている言葉で在宅介護があります。居宅介護と在宅介護は、根拠となる法律が違い、居宅介護は障害者総合支援法基づくもの、在宅介護は介護保険法に基づくものです。そのため、対象が異なり、厳密にはいろいろと条件がありますがかなり大まかにいうと、居宅介護の対象は障がい者、在宅介護の対象は高齢者です。

就労支援、グループホーム、居宅介護(ホームヘルプ)を経験したことがありますが、今現在は居宅介護(ホームヘルプ)なので、こちらの話をしようと思います。

居宅介護(ホームヘルプ)

仕事内容

ヘルパーが利用者のご自宅に伺い生活をサポートするのが仕事です。
内容は料理・洗濯・掃除や食事や着替え・排せつの介助など生活全般のサポートをしますが、一度にすべての事をするというわけではなく、利用者ごとに作成された計画に基づいて行います。始める段階では上記のいわゆる一般的なことができれば、もしくは仕事を通してできるようにするという心構えがあれば大丈夫だと思います。
ただ気を付けないといけないのは、「何かをしてあげる」ではなく、「利用者の意思に基づいて行う」、「利用者の希望に沿う形でサポートする」、というのが基本になります

面接や研修・実習等で詳しい説明があると思います。


求人

私の今現在の雇用形態はアルバイトで、いわゆる登録ヘルパ―になります。派遣会社ではなく、その事業に登録しているヘルパーです。

求人は常勤・非常勤・アルバイト・パートどれもよく見かけます。本業として探している方はそれはそれでいいと思いますし、興味はあるけどいきなり常勤でフルタイムはちょっと無理そうという人は短時間勤務で始めるのもいいと思います。

中にはアルバイトから正規の職員になった方もいました。登用制度があるところもあるので、少しずつ仕事の良さ・難しさ、楽しさを知り、知った上でその仕事を本業としていくというのは一番スムーズで無理のない仕事の選び方だと思います。そういった点も意識しながら求人を探すといいかもしれません。


事業所

事業所もいろいろです。例えばヘルパー派遣だけのところもあれば、移送事業も行っているところもあります。また、事業所の雰囲気に違いがあったり従業員の男女比が違ったりもします。どれが良いというわけではなくそれぞれ違いが当然にあるので、求人や事業所のホームページなどで、採用条件・勤務条件だけでなく、その事業所の雰囲気や大事にしていることなど確認するのがいいと思います。


勤務時間

日勤もあれば夜勤もあります。週一日3時間からOKというところもあります。ただ、希望がまるまるかなうかどうかは何とも言えません。相手の生活に合わせた形になるので例えば、こちらが月曜の9時から12時までの3時間勤務を希望しているとしても、10時から13時までという具合に少し希望とは違う形になるかもしれません。この辺りの調整をするのが事業所なので、面接の際そして採用後も所属事業所に相談してみるのがいいと思います。


勤務場所

利用者宅へ行くのが直行直帰の場合、通勤手段・時間を考える必要があります。始める前に想像するのは難しいかもしれませんが、利用者はどのあたりの方が多いのか、自分の場合どの地域の方を担当することになりそうなのか等ある程度のことは面接時に確認することをおすすめします。

福祉関連の資格

ホームヘルプは資格が必要になります。ですが、例えば就労支援施設の支援員など資格がなくても働けるところもあったり福祉関係の資格を保有している方が望ましいという書き方をしているところもあります。また、施設勤務だと送迎がある場合もあるので運転免許も必要な場合があります。

私が修了・取得している福祉関連の資格・講習受講等は以下です。

・重度訪問介護従業者養成研修修了
・介護職員初任者研修修了
・社会福祉主事任用資格

それぞれを簡単に説明します。

重度訪問介護従業者養成研修

簡単にいうと障がい者専門のヘルパー資格です。これは数日でとることができ、事業所が行っているところもあります。福祉事業所のホームページなどで講習の有無を確認することができます。いきなり講習を受けるよりも、まずは就業を希望する事業所がある場合はそこで講習が受けられるかを確認した方が良いと思います。

介護職員初任者研修

介護資格で有名で基礎的な資格です。これは最短で一か月くらいで取得できます。私は約一か月で取得しました。「最短で」と書いたのは、コースによって一週間の授業日数が異なり、週1日コースや、週4日コースがあるためです。私は週4日のコースだったと思います。これは福祉の専門学校のようなところが主催しているのが多く、開催期間や費用は異なるので調べる必要があります。また振り替え授業の仕方など細かな部分も確認が必要です。受講の感想は別ページで書きました。

社会福祉主事任用資格

取得するための方法がいくつかあります。そのうちの一つで私が利用した方法は、大学などで社会福祉関連の科目をいくつか修めるという方法です。対象科目の数が多いので大学で社会福祉系の科目を履修し卒業している場合は取得している可能性があります。科目履修が条件なので、求人に応募する際の資格の証明は、私は大学の成績証明書を提出しました。

社会福祉主事は都道府県・市などの福祉事務所においてその職に就いて初めて名乗ることができる職名です。その職に任用されるために必要になるのが任用資格で、社会福祉主事という職に任用されるために必要な資格が社会福祉主事任用資格です。都道府県・市などの福祉事務所以外では社会福祉主事を名乗ることはできませんが、事業所によってこの資格を基礎的な資格のように扱っているところもあります。


また、福祉関連というわけではありませんが勧めれて受講したものに救命講習があります。私が受講したのは上級救命講習です。

・普通救命講習・上級救命講習

AEDの使い方や胸骨圧迫いわゆる心臓マッサージのやり方を実践形式で学ぶ講習です。これを必須条件としているところはあまりないかと思いますが、ヘルパー事業所に限らず職場が推奨しているところもあるようです。また、AEDは駅やコンビニなどで見かけることも多くなりましたし、仕事上だけでなく私生活でも役立つ講習なので受講しておいて損はないと思います。私は求人に応募する際、職務経歴書の端にアピールとして書いておきました。


これら以外にも資格はありますが、未経験者がまず目にするのはこの辺りではないかと思います。

必要とされる資格があっても上記のように短期間で取得できるものもあります

重度訪問従業者研修、介護職員初任者研修は事業所で費用をある程度負担してくれる場合もあります。

これらをを受けると、技術だけではなく考え方も大事だということが分かります。もちろん車いすの使い方やベッドメイクの仕方、食事介助の仕方なども学びますが、人に対する考え方や「介護と介助」の違いなどを考える機会にもなります。

仕事のために資格を取る人が多いとは思いますが、介護を知るために資格を取る人もいました。
福祉は日常生活にかかわることなので、仕事に限らず取っておいて損はないのだと感じました。

なぜ福祉分野で働こうと思ったのか

福祉分野で働くにあたり、私はきっかけが二つありました。福祉分野に興味を持ったきっかけと実際に仕事に携わろうと思ったきっかけです。

興味を持ったきっかけ

10年以上前に身内で認知症になった人がいました。一度家からいなくなってしまったことがあり、自分も含め親戚一同で探したことがありました。幸いすぐに見つかりましたが、その際に思ったことが、誰かを探すということだけでも「誰かの力になれる」ということでした。
福祉というと「何か壮大な志を持って何か大きなことをする」、というイメージがありましたが、この時は、こんなことでも役に立てるんだなと思い、自分にでもできることはないかなと少しだけ福祉に興味を持つようになりました。

実際に仕事に携わろうと思ったきっかけ

私は20代後半で大学に入りました。昼間はアルバイトで働き夜大学へ行ってという社会人学生でした。せっかく大学へ入ったのだから普段の生活では関わったことのない授業を受講しようと思って受講したのが障がい者関連の授業でした。内容は書きませんがその先生が現場をよく知る方で、面白く、「自分もやってみようかな」と思わせてくれた方でした。卒業後、仕事を探していた時にその先生の事を思い出し、実際に障がい者関連の仕事に就きました。


きっかけは以上のように何気ないものでした。似たような経験を持ってる方もいらっしゃるのかもしれません。また、ヘルパーや支援員として働いている方の中には、前職は福祉と全く関係ない仕事をしていたという方もいました。福祉というと、どこか堅苦しいイメージを持つ方もいるかもしれませんが、身近に福祉関連の出来事があったという人だけでなく、ひょんなことから仕事を始める人もいるのできっかけは本当に人それぞれだと実感しました。

福祉の仕事に就いてみて思ったこと

良かった点

私のそれまでの経験は接客業が多く、一日に多くの作業をしながら、その中で接客対応しなければならず、一人の人に時間をかけたくてもかけられないということが少なからずありました。そのため、福祉の仕事に就き、時間の使い方がかなり違うことを実感しました。

特に生活に密着しているグループホームとご自宅での介助は、その方だけもしくはごく少人数に集中することができ、その利用者に合わせた丁寧な介助を心掛けることができようになりました。気配りは必要になるのでそれなりに大変ではありますが、対象が目の前にいる人に限られている分、集中できる環境だと思います。

難しいと思った点

やはり何か問題が起きたときの対応だと思います。今のところ大きな事故などはありませんが、特にご自宅での介助では、何か起きたその瞬間はまずは自分ひとりで対応しないといけないため、冷静な対応が求められるというのは心しておかなければなりません。ここが接客などの他の仕事とは大きく違うところではないでしょうか。不安がなくなるということはありませんが、何か起きたときに素早く冷静な対応ができるように、こまめな報告・連絡・相談を行うようにしています。また、救命講習は一度受講すると3年間は有効とされますが、年に一回程度受け対応の仕方だけでなく緊張感も忘れないようにしています。

最後に

福祉といってもいろいろあります。
福祉の求人を見ていると、事業所で見学ができるところがあったり、いくつかの事業所が合同で説明会を開いていたりと福祉を知る機会は増えてきているように感じます。また、資格取得に関して費用を事業所がある程度負担してくれるところもあり、興味のある人にとって始めやすい環境にあるといえるかもしれません。

福祉のしごとは、人に対する思いやり等は必要だとは思いますが、必ずしもフルタイムで尽くさないといけないというものではないと思います。ちょっとした時間でも誰かの役に立てるので、福祉に関して興味を持っている方は、短時間勤務で始めてみるのもいいのではないかと思います。


ちょっとは役に立つかも。
  • ヘルパーが行うのは利用者の生活のサポート
  • 資格は短期間で取得できるものもある
  • 資格取得の費用をある程度負担してくれる事業所もある
  • 始めるきっかけは人それぞれ
  • 何か問題が起きたときの冷静な対応が求められる
  • ちょっとした時間でも誰かの役に立つことができる

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